“ながとのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
長門守100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身体を斜に風の当りを弱めながら小笠原長門守ながとのかみ様前を突っ切ると、次の一廓が松平修理太夫と和気わけ行蔵の二構え、お長屋門の傍から松が一本往来へ枝を張っている。
長門守ながとのかみと守名を宣り大阪町奉行を勤めていた。ちょうどその頃のことであるが、瀬戸内海の大海賊赤格子九郎右衛門をひっ捕え千日前の刑場で獄門に掛けたことがある。
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その時になって見ると、長州征伐の命令が下ったばかりでなく、松平大膳太夫まつだいらだいぜんのだゆうならびに長門守ながとのかみは官位をがれ、幕府より与えられた松平姓と将軍家御諱おんいみなの一字をも召し上げられた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)