“どんしゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
呑舟100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
逃げ散ったものはお構いなし、すでにこの呑舟どんしゅうの魚であるところの道庵先生を得ているのだから——
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
貴族院議員、正四位、勲三等、子爵、赤沢事嗣あかざわことつぐ……これが金毛九尾の古狐で、今度の事件の一番奥から糸を操っている黒頭巾くろずきんだ。君等がよく取逃がす呑舟どんしゅううおという奴だ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
日本左衛門という呑舟どんしゅうの大魚は、遂にその晩、それ以上の追捕をつくすべくもありませんでしたが、ともあれ、聖天しょうでん穴以来、一同の心をなやましていた仮面めんだけでも
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)