“どうてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
動顛96.1%
動転3.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は半ば動顛どうてんしながら、一打ちにその馬蠅を打ち殺した。「自然は私に敵意を持つてゐる。」——そんな迷信じみた心もちが一層私をわくわくさせた。
槍ヶ岳紀行 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それまでは、私は、あまりの驚愕きょうがくに、動顛どうてんして、震えることさえ忘却し、ひたすらに逆上し、舌端ぜったん火を吐き、一種の発狂状態に在ったのかも知れない。
春の盗賊 (新字新仮名) / 太宰治(著)
タタタタッ! と続けざまに堅い音の散ったのは、左剣上下左右に動転どうてんして豆太郎の小刀をたたきおとしたのだった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
あくびと月光の動転どうてん
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)