“とりし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
闘鶏師50.0%
鶏師50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例の、闘鶏師とりし仲間の者が、腹癒はらいせに、その後、藩邸にまでって来たので、問題は、家老の耳にも、主君にも、家中全体に知れ渡ってしまった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「飼っているならいいが、そうじゃない。この上の藪の中に、無頼漢ならずものと、闘鶏師とりしが集まって、博奕ばくちをしているのです」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大刀どす大刀どすの中から昼間の闘鶏師とりしの声がする。仲間を糾合きゅうごうしてきたと見えて、台所の戸も途端にはずれていた。蚊帳かやの吊り手が落ちる、今戸焼の釜が砕ける。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そばの家は、鶏師とりしの宿であろう。かみさんや、老婆や子らまで、縁先へ出て、見物しているのだ。
鶏師とりしは、さすがに、構えが良い。