“とおりま”の漢字の書き方と例文
語句割合
通魔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おお、この森を峠にして、こんな晩、中空を越す通魔とおりまが、魔王に、はたと捧ぐる、関所の通証券とおりてがたであろうも知れぬ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……落着いてちゃあいなすったが、先生少々どうかなさりやしねえのかと思ったのは、こう変に山が寂しくなって、通魔とおりまでもしそうな、静寂しじまの鐘の唄の塩梅あんばい
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
朧夜おぼろよにはそこぞと思う小路々々を徜徉さまよい徜徉い日を重ねて、青葉に移るのが、酔のさめ際のように心寂しくってならなかった——人は二度とも、美しい通魔とおりまを見たんだ
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)