“てんりゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
天暦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、世を王朝の昔にかえさんとの叡慮えいりょも御無理ではございませんが、いかんせん、世は変ッて、延喜えんぎ天暦てんりゃくのむかしの比ではありませぬ」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
延喜えんぎ天暦てんりゃくのむかしにかえすというご理想も、当時の世でこそ、万民謳歌の美しい統治の実を結んだでしょうが、今日の土壌では民ぐさの生活なりわいがまるでちがいます。
これからは、頼朝や北条幕府のごときものは絶対につくらず、万機、天皇の直裁とし、遠い延喜えんぎ天暦てんりゃくの制に復古する以上、もっと積極的に、後世の新例をどしどし立てて行くべきである、と。