“てんぽうじだい”の漢字の書き方と例文
語句割合
天保時代100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
帽子や蝙蝠傘は天保時代てんぽうじだいにあったものでない。そのほかセルやフランネルの衣服きものも天保時代にない物だ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
しかるに今の世は阿父おとっさんが洋服を着てシガーを吹かして西洋然としているのにその小児は天保時代てんぽうじだいの日本服へくるまって手も自由に働けず足も伸ばせない有様だ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
西洋料理は手数がかかるというのは文明の器械を使わないからで、日本料理のように何処どこまでも天保時代てんぽうじだいの器械で押通していたらそれこそ手数がかかって仕方がありません。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
自分免許の政治家と名乗っている人が家では天保時代てんぽうじだいの台所で野蛮風の食物をきっして、外へ出ると待合まちあいで酒を飲んで芸者を引張るという有様ありさまではどうして一国の文明を進められましょう。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)