“てんとむし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天道虫33.3%
天陽虫33.3%
太陽虫33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それどころか、甲虫だのお天道虫てんとむしだのに一所懸命になってる人の気が知れないわ。食うや食わずの人間ひともいるのに。」
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そこで目をパチパチさせて、庭を見たり、窓から首をのばして見たり、天井を眺めたり、床の間のふくに向ってみたり、たまたま見つけた天陽虫てんとむしに頬杖をついて話しかけて見たくなったり……
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、すべての旅人はみな常と変りはなく、もちの木坂を通りすぎたが、敏覚な虫類——あぶや蝶や太陽虫てんとむしなどはいたる所の草の根から、おもてをそむけて飛んでいた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)