“てっぷ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:テップ
語句割合
轍鮒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これならば豪華船のサロンに備えつけて、シガーでも吹かしながら測定出来るので、潜水艦の中で酸素かイオンかの足りない空気に轍鮒てっぷの苦しみをめるのとは大変なちがいである。
地球の円い話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
だが、慨然としてつぶやいただけではいられない、事急に迫って、轍鮒てっぷのような境涯に置かれているお雪ちゃんの叫びを聞くと、まず、為さねばならぬことは、せてこれに赴くということです。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ところがこの時私は、成蹊学園長中村春二はるじ先生の知遇を得ることとなり、同誌はその結果枯草の雨に逢い、轍鮒てっぷの水を得たる幸運に際会することを得、秋風蕭殺の境から、急に春風駘蕩の場に転じた。