“てだんす”の漢字の書き方と例文
語句割合
手箪笥100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
である日、手箪笥てだんすの底から彼が結婚前に書きかけてゐた自叙伝的な創作の原稿をとり出した。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
「そのお金が五百円、その晩お手箪笥てだんす抽斗ひきだしから出してお使いなさろうとするとすっかり紛失をしていたのでございます、」と句切って、判事の顔を見て婆さんは溜息ためいきいたが
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
叔母は手箪笥てだんすや手文庫の底から見つけた古い証文や新しい書附けのようなものを父親の前に並べて、「何だか、これもちょっと見て下さいな。」と、むっちり肉づいた手にしわした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)