“ていしゅく”の漢字の書き方と例文
語句割合
貞淑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偉大な男性をわが良人とした女性は、選ばれた幸福者には似ているが、狭い女ごころや小さい貞淑ていしゅくの対象とするだけでは、到底、この良人は持ちきれない。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
僕の知れるぼう貴夫人はすこぶる高潔なる家庭に人となり、貞淑ていしゅくをもってしょうせられているが、あるとき僕に
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
燈台に打ち当って死ぬかもめの羽毛でもって、小さい白いチョッキを作り、貞淑ていしゅくな可愛い細君であったのに、そのチョッキを着物の下に着込んでから、急に落ち着きを失い
女人訓戒 (新字新仮名) / 太宰治(著)