“つたこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
津多子50.0%
蔦子50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
列席者は当主旗太郎様のほかに四人の方々と、それに、私と紙谷伸子さんとでございました。もっとも、押鐘おしがねの奥様(津多子つたこ)がしばらく御逗留でしたけれども、昨日は早朝お帰りになりましたので
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
やや傾けたる丸髷まげかざりの中差の、鼈甲べっこうの色たらたらと、打向う、洋燈ランプの光透通って、かんばせの月も映ろうばかり。この美人たおやめは、秋山氏、蔦子つたこという、同姓たもつの令夫人。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)