“つけものおけ”の漢字の書き方と例文
語句割合
漬物桶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くぼんだ浅い横穴じゃ。大きかったといいますよ。正面に幅一けんばかり、もっとも、この辺にはちょいちょいそういうのを見懸けます。背戸せどに近い百姓屋などは、漬物桶つけものおけを置いたり、青物をけて重宝ちょうほうがる。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
毎年旅館は決まっていて、六月の半ば過ぎになると、早くも幾梱いくこりかの荷物が出入りの若衆の手で荷造りされ、漬物桶つけものおけを担ぎ出さないばかりの用意周到さで同勢上野へ繰り出すのであった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)