“ちんにふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
闖入100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたかも潜者の水底に沈みて真珠を拾ふが如く自然界の奥に闖入ちんにふし、冥想を以て他界の物を攫取くわくしゆし来るを以て詩人の尊む可きところとはするなり。
他界に対する観念 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
いくら退けと云つても彼等は平然として腰を掛けてゐながら、じろじろと軽蔑の眼を以て人の顔を見て居る。時には表の戸を開けて庭の中まで闖入ちんにふして来る事もある。
発行所の庭木 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
災害と云ふものは、むしろ思ひがけない方面から思ひがけない方面へと闖入ちんにふして来るものだ。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)