“ちゅうとはんぱ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中途半端85.7%
中途半把14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし非人でもなく、エタでもなく、さりとて普通民でもなく、中途半端ちゅうとはんぱのままで永く後に遺るというのは、彼らが通例の場合に於いて与えられた運命であった。
爺さんが北海道に帰ってからよこした第一の手紙は、十三行の罫紙けいし蠅頭じょうとうの細字で認めた長文の手紙で、農とも読書子ともつかぬ中途半端ちゅうとはんぱな彼の生活を手強く攻撃したものであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
人にわが不平を訴えんとするとき、わが不平が徹底せぬうち、先方から中途半把ちゅうとはんぱ慰藉いしゃを与えらるるのはこころよくないものだ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
細君の姿勢は中途半把ちゅうとはんぱで、細君の心も中途半把である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)