“ちゃかっ”の漢字の書き方と例文
語句割合
茶褐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
エーレンフェルトは、小柄で、頭が禿げ、微笑を浮かべ、茶褐ちゃかっ色の頤髯あごひげやし、元気のない繊細な顔つきをし、かぎ鼻であって、流行記事や世間的雑報を雑誌に書いていた。
若々しい樫の緑は髪のように日にかがやいて見え、椎の方は暗緑で、茶褐ちゃかっ色をも帯びていた。その青い、暗い、びきった、何百年経つか解らないような椎の樹蔭から、幾羽となく小鳥が飛出した。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)