“ちねん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:チネン
語句割合
知念100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本島の知念ちねん玉城たまぐすくから南下して那覇の港へ回航するのは非常に時間がかかる。その労苦を思えば宮古島の北岸へ行くのは容易であった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そうして知念ちねん城間ぐすくまの二派があって技を競ったといいます。顔料と染料とを巧みに合わせ用いたその技法に至っては、古今独歩のものでした。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
これから二十三年前に編纂した『中山世鑑ちゅうざんせいかん』の中に向象賢は五穀の祭神のことを書いて、久高くだか知念ちねん玉城たまぐすくは五穀の始めて出来た所であるから昔は二月には久高の行幸があり
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
或いは本島内の三つのむらだとの説もあるが、知念ちねん玉城たまぐすくは太陽の穴ではないはずである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
始めてその種子をいた田を三穂田みふだうと、聞得大君御殿きこえおおぎみうどうんの『御規式次第おぎしきのしだい』にあるのは、すなわち知念ちねん玉城たまぐすくの親田、高マシのマシカマの田に稲植え始むと、『由来記』巻三にあるものと同じで
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)