“だるません”の漢字の書き方と例文
語句割合
達磨船100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日までわれわれが年久しく見馴れて来た品川の海はわずか房州通ぼうしゅうがよいの蒸汽船とまるッこい達磨船だるません曳動ひきうごかす曳船の往来するほか、東京なる大都会の繁栄とは直接にさしたる関係もない泥海どろうみである。
それから大きい浚泄船しゅんせつせんが一艘起重機をもたげた向う河岸も勿論「首尾の松」や土蔵の多い昔の「一番堀」や「二番堀」ではない。最後に川の上を通る船でも今では小蒸汽や達磨船だるませんである。
本所両国 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)