“たびあきゅうど”の漢字の書き方と例文
語句割合
旅商人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いや、ありすぎる——と旅商人たびあきゅうどの堀井弥太は、そう思いながら、彼の磊落らいらくな話しぶりに、誘いこまれて、腹をかかえた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一人の旅商人たびあきゅうど、中国辺の山道にさしかかりて、草刈りの女に逢う。その女、容目みめことに美しかりければ、不作法に戯れよりて、手をとりてともに上る。途中にて、その女、草鞋わらじ解けたり。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山伏は、先に駈け、旅商人たびあきゅうどていの男が二人、ひとりが手綱を持ち、ひとりは細竹を持って、馬の尻を打ちたたきながら、急ぎに急いで来たのだった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)