“たたらさんぺい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
多々良三平50.0%
多々羅三平50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門口かどぐちをあらあらしくあけて、頼むとも、御免とも云わず、大きな足音がしたと思ったら、座敷の唐紙が乱暴にあいて、多々良三平たたらさんぺい君の顔がその間からあらわれた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ただ覚えているのは多々良三平たたらさんぺいの山の芋だけである。山の芋などはどうでも構わんと思ったが、盗難品は……と云いかけてあとが出ないのはいかにも与太郎よたろうのようで体裁ていさいがわるい。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ところへ威勢よく玄関をあけて、山の芋の寄贈者多々良三平たたらさんぺい君があがってくる。多々良三平君はもとこのの書生であったが今では法科大学を卒業してある会社の鉱山部に雇われている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
昔「猫」を書いた時、その中に筑後ちくごの国は久留米くるめの住人に、多々羅三平たたらさんぺいという畸人きじんがいると吹聴ふいちょうした事がある。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)