“たかゆか”の漢字の書き方と例文
語句割合
高床100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こん夜も、がけにのぞんだ高床たかゆかひさしのうちには、ポチと小さい明りがすだれ越しに見え、室にはうつつなく平家をだんじている一法師の影がある。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
智深の体にたかッたと見えたものは、みなそれ、一さつに目をまわす蠅の旋舞せんぶといささかの違いもない。——智深は早くも番所小屋の高床たかゆかに戻って
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこは最も高床たかゆか懸崖けんがいだった。投げられた任原はクシャッと一塊の肉と血飛沫ちしぶきになったきりで動きもしない。仰天したのは万余の見物だけではない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)