“そりひき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
橇曳50.0%
橇牽50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船頭や、橇曳そりひきや、まあ下等な労働者の口から出る言葉と溜息とは、始めて其意味が染々しみ/″\胸にこたへるやうな気がした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
主婦かみさんかしげた大徳利の口を玻璃杯コップに受けて、茶色にいきの立つ酒をなみ/\と注いで貰ひ、立つて飲み乍ら、上目で丑松を眺める橇曳そりひきらしい下等な労働者もあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ついと軒を潜つて入ると、炉辺ろばたには四五人の船頭、まだ他に飲食のみくひして居る橇曳そりひきらしい男もあつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
程なく岩見沢に下車して、車夫を呼ぶと橇牽そりひきが来た。今朝家を出た時の如く、不景気な橇に賃して四時頃此姉が家に着いた。
雪中行:小樽より釧路まで (新字旧仮名) / 石川啄木(著)