“そえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
疎遠78.9%
素円10.5%
疎縁5.3%
祖筵5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし嫂がこの方面に向って代助に肉薄すればする程、代助は漸々家族のものと疎遠そえんにならなければならぬと云う恐れが、代助の頭の何処どこかに潜んでいた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すでに御家督をおすべりになつて、蔭凉軒にて御祝髪ののちの、見違へるやうな素円そえんさまなのでございます。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
そして結婚以後の子供の心理が母に対して幾分疎縁そえんになるのも、またそれについて母が孤独の寂しさと嫁に対する一種の嫉妬とを感じるのも自然の人情であろうと想われる。
姑と嫁について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
今仮に八月九日を以て、霞亭一家の江戸に著した日だとすると、木犀舎祖筵そえんの五日は辛巳七月五日でなくてはならない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)