“せんこうはなび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
線香煙花50.0%
線香花火50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると床の上に釣るした電気灯がぐらぐらと動いた。硝子ガラスの中に彎曲わんきょくした一本の光が、線香煙花せんこうはなびのようにきらめいた。余は生れてからこの時ほど強くまた恐ろしく光力を感じた事がなかった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
確かに線香花火せんこうはなびのように容易に熱し、たちまち火花を散らす感激はなくなったが、同時にまた贋物にせものにのぼせ上がり、くわせ物にだまされることのなくなったのが、大人の眼の効果である。
大人の眼と子供の眼 (新字新仮名) / 水上滝太郎(著)