“ずしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
図書88.9%
調所11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公、———河内介は、実はあの図書ずしょと云う武士を殺して夫人の計畫を頓挫とんざさせたのを、甚だ残り惜しく思っていたところへ、ちょうど花見の事件が突発したのである。
平岩図書ずしょ、成瀬監物けんもつ、等々の高禄の武士たちは、主人東市正と同席し、まことに上品におとなしく昔話などに興じていたが、若侍たちは若侍たちで、少し離れた別の座敷であたかも無礼講の有様で
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
調所ずしょの残しておいた金が、かようの役に立とうとは、不思議なものじゃ。一つ、京へ上って、四五千両せしめて来るか」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「何れにせよ、別れる運命になった——国許へ戻ってもらいたい。それに就いて、一つ頼みがあるが、益満の申す如く、元兇調所ずしょを、一つ、さぐって欲しい」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)