“じまま”の漢字の書き方と例文
語句割合
自儘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不治のがんだと宣告されてからかえって長い病床の母親は急に機嫌よくなった。やっと自儘じままに出来る身体になれたと言った。
家霊 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
但し年季ちゅうに自儘じままに店を飛び出したり、あるいは不埒を働いて暇を出されるような場合には、その金は主人の方へ没収されてしまうことになる。
籠釣瓶 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
神社仏寺とも古来所伝の什物じゅうもつ、衆庶寄付の諸器物、並びに祠堂金しどうきん等はこれまで自儘じままに処分し来たったが、これも一々教部省へ具状すべき筋のものであるか。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)