“じぶくろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
地袋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとは上ノかわやといって、繧繝縁うんげんべりの畳を敷いた、二ノ間付き八畳の厠で、地袋じぶくろの棚に、書見台と青磁の香炉が載っているという、格調の高い場所だったが、そこが、どういう都合でか
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
この違い棚の下の地袋じぶくろを開けてくれ。そこに手文庫が入っている。その手文庫の中の札入れに、確か三百円余りの現金があった筈だ。それを皆やるから、どうか手荒な事はよしてくれ。お願いだ。
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
表面がなめらかな肌ざわりを持つ艶消つやけしの紙で、他に類を持ちません。古くは書物の用紙として悦ばれました。また地袋じぶくろを張るのにも好まれます。品位のある紙であって、忘れ難い和紙の一つであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)