“しろかなきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
白金巾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故か髪をりて男の姿を学び、白金巾しろかなきん兵児帯へこおび太く巻きつけて、一見いっけん田舎の百姓息子の如く扮装いでたちたるが、重井を頼りて上京し、是非とも景山かげやまの弟子にならんとの願いなれば
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
帽子をかむった人なんか、めったに見ない下町ッ子は、通る人がみんな白金巾しろかなきん兵児帯へこおびをしめているのに溜息ためいきした。夕方は下宿屋の二階三階に、書生さんたちが大勢てすりに腰をかけていた。
その下の明るい場所へ椅子をもち出して、ホテル女中のシューラが、白金巾しろかなきん糸抜細工ドローンワークをやっていた。室を出た伸子は、そばへ行って、手摺にもたれた。シューラは、手を動かしつづけながら
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)