“しょうこうねつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猩紅熱81.8%
猖紅熱18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
亡母の一周忌も半月繰上げて、ホンの型だけ済ませ、ガラクタな手荷物などをまとめたが、出発の前日になって上の男の子が猩紅熱しょうこうねつかかってしまった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
そうするうちにあの十年の戦争になりまして、良人——近衛このえの大佐でした——もまいります。そのあとに悴が猩紅熱しょうこうねつで、まあ日夜ひるよるつきッきりでした。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
エリザベートが猖紅熱しょうこうねつを患って、その病状が重く、危篤の状態にあった。その病気のあいだ、いろいろ相談して母に看病させないように説きつけた。
年に二千人と言えば全国的に見て僅少きんしょうかもしれないが、それでも天然痘や猖紅熱しょうこうねつで死ぬ人の数よりは多い。
函館の大火について (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)