“しゅうかいどう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
秋海棠95.8%
秋海堂4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小包の中からは彼女が谷中の方で手植にしたという秋海棠しゅうかいどうの根が四つ出て来た。岸本は彼女から来た手紙を二階の新しい書斎で読んで見た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
弥勒野、才塚野さいづかの、君の採集にはさぞめづらしき花を加へたまひしならん。秋海棠しゅうかいどう今歳ことしは花少なく、朝顔もかはり種なく、さびしく暮らし居り候
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
わたくしが庭の葉雞頭は根もとから倒れた。萩の花は葉と共に振り落され、既に実を結んだ秋海堂しゅうかいどうの紅い茎は大きな葉をがれて、痛ましく色がせてしまった。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)