“しにばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
死花87.5%
死華12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は親分に向って、彼の体力、智慧、才覚、根気、度胸、其様なものを従来私慾の為にのみ使う不埒ふらちを責め最早もう六十にもなって余生幾何もない其身、改心して死花しにばなを咲かせろと勧めた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
おれも死のうと云うと一緒なら死花しにばなが咲くと云ったじゃないか、己は死後しにおくれて死切しにきれないからようやどてへ上って、吾妻橋から飛込もうと思って来た処が、まだ人通りがあって飛こむ事もならねえから
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
されば自分は、直ちに社長就任を快諾した。即ちこれは七十余歳の老骨に、死所を与えられたものである。死華しにばなであろう。
春宵因縁談 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)