“しっきゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
失脚66.7%
失却33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去年、失脚しっきゃくの後、かれは越前えちぜん大野郡おおのごおり蟄居ちっきょしていたが、先ごろの秀吉対信雄家康——の紛争が険悪となった頃、秀吉は、それに使いをやって
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、その策士陽虎が結局己の策に倒れて失脚しっきゃくしてから、急にこの国の政界の風向きが変った。思いがけなく孔子が中都の宰として用いられることになる。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
仏国の統一はいたずらに形式のみに偏し、彼らは卒業証書を受くる瞬間に於て、多年学校に於て修習せしすべてを失却しっきゃくして卒業証書は只一片の反故ほんご同然たるの幣におちいっておる。
教育の最大目的 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)