“ししごや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猪小屋66.7%
獣小屋33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを狩るために猟師などまでが、弓矢をたずさえてはいって来、猪小屋ししごやをかけて住んでさえいた。娼婦の群れさえいたほどである。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その夜の泊りも、ひどい山宿やまやどだった。雨露うろをしのぐだけの掛屋根、むしろがあるだけの猪小屋ししごや
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
罪悪のかたまり、矛盾の子、饑え乾くごとく救いを求める者——天国に入るか地獄へちるか、分れ目の煉獄の業火に焼かれて、悶え苦しんでいる頼春は、猪小屋ししごやの中に佇んで
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(あれは無人の猪小屋ししごやの筈だが)
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「しばし待て。あの山陰に、小屋らしき物がある。猟師どもの獣小屋ししごやかも知れぬ。あれまで——」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふたりはやがてまた、獣小屋ししごやを捨てて騎を急がせていた。そして以前のわかれ路まで来ると
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)