“ざんごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塹壕94.1%
塹濠5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らは、ついに、むりやりに数枚の床板をはずして、そこを塹壕ざんごうになぞらえ、校庭から沢山の小石を拾って来て、それを弾丸にした。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
原には大きい塹壕ざんごうのあとが幾重にも残っていて、ところどころには鉄条網も絡み合ったままで光っている。立木はほとんどみえない。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
午後は又一君の案内で、アイヌの古城址こじょうしなるチャシコツを見る。㓐別川りくんべつがわに臨んだちょっとした要害ようがいの地、川の方は断崖だんがいになり、うしろはザッとしたものながら、塹濠ざんごうをめぐらしてある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)