“さんじょみん”の漢字の書き方と例文
語句割合
散所民100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どんな諜者いぬも、ここへはまぎれ込めません。分れば散所民さんじょみんの袋だたきにあい、骨まで消されてしまいますから」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほどなく、散所民さんじょみんのわめき声だの、赤子の泣き声。そして、いちの騒音も陽と共に高くなり、やがて型どおりな毎日の生態と砂塵が附近一帯をたちめてくる。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たまたま家人のうわさにでものぼれば「……悪四郎か。そうだなあ。たぶんは、よくて野伏のぶせりの頭にでもなっているか。さもなくば、散所民さんじょみんの中にでも落ちていることか」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)