“さんしゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
参酌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
最初は日本の旧習を参酌さんしゃくして欧州の法典を折衷せっちゅうし、従来の家族制を存して一等親、二等親、三等親の別を立てたのだが、この三等親は即ち権妻ごんさいである。
現代の婦人に告ぐ (新字新仮名) / 大隈重信(著)
僕はその人の考案も多少参酌さんしゃくして、要所々々を可なり厳重に固めてやったが、財政家だけに頗る念入りの男でね、自分で方々をコチ/\試めして見た末
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
御家門ごかもんの越後侯ですら、家中仕置不行届で領地を召しあげられ伊予の果てへ押籠おしこめになった。いかに榊原氏が御譜代でも、いざとなれば参酌さんしゃくはないのである。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)