“さわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雑太50.0%
爽立50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐渡の国府こふ雑太さわたという所にある。正道はそこへ往って、役人の手で国中を調べてもらったが、母の行くえは容易に知れなかった。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「島の御守護、本間山城ノ入道殿のおいとこ様でございますよ。やはりこの雑太さわたごうのうちではございますが、入道殿のお住居になっている檀風だんぷうのお城とは、ちょっと離れておりまする」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折も折、鎌倉からは、処刑の使者が、はや雑太さわたノ城へ来ていたのである。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「入道殿にも、いちど、そちを連れまいれとのおことばだ。そちも冬中は佐渡に逗留とうりゅうしていたいそうだが、雑太さわたノお城の、お物具蔵もののぐぐらの手入れでも仰せつかったら、これや冬中でも仕事はすむまい」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
月の出や稻葉爽立さわたつ夜嵐に螢あふられ田の立ち消ゆ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
月の出や稲葉爽立さわたつ夜嵐に蛍あふられ田の立ち消ゆ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)