“さぶろうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三郎次50.0%
三郎治50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
都から二十里ばかり北に離れた丹波たんばの国のある村に、三人の兄弟がありました。一番上の兄を一郎次いちろうじと言いました。真中まんなか二郎次じろうじと言い、末の弟を三郎次さぶろうじと言いました。
三人兄弟 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その吉助が十八九の時、三郎治さぶろうじの一人娘のかねと云う女に懸想けそうをした。兼は勿論この下男の恋慕の心などは顧みなかった。のみならず人の悪い朋輩は、早くもそれに気がつくと、いよいよ彼を嘲弄ちょうろうした。
じゅりあの・吉助 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)