“さとごころ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
里心90.0%
故郷心10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この二人は何かというと里心さとごころを起すんでね、道々御機嫌を取るのが大骨折りさ。一日々々家へ近くなるような手順で旅を
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「ギャアギャアと、いつまで餓鬼を泣かせておくか。赤子の声などは、変な里心さとごころがついていかん。いいかげんにぎ離して、女だけをここへ曳いて来い」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よその爪弾つめびきなんぞ聞いていると、何だか、故郷心さとごころがついて、気がめいっていけねえや。誰か、つき交ぜた顔で、三人ばかりばないか、飲み直して、からっと笑って帰ろう」
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)