“さかもぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サカモギ
語句割合
逆茂木92.3%
逆木7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
義仲勢は、宇治も勢多も橋板をはずし、川底に乱杭らんぐいを打ちこみ、そこへ縦横に大綱を張り廻らし、またこれに逆茂木さかもぎをつないで流してある。
本間、渋谷の手の者が、真っ先立って突き進み、堀の中へこみ入りこみ入り、忽ち切岸きりぎしの下まで押し進み、逆茂木さかもぎを引きのけ打ち入ろうとした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
逆木さかもぎを設け、関所を数多くつくった。戦は朝六時から矢合せで始められ、十分の一の小勢ながら死物狂いで防戦する三井寺の衆徒に平家も手をやいた。
一方奈良の大衆老若合わせて七千余人、武具に身を固めると、奈良坂、般若寺の二カ所の路に掘割を作り、楯垣を並べ、逆木さかもぎを引いて防備を固めて待ち受けた。
ところが、寺には堀がひかれ、要所には楯を並べ逆木さかもぎを立てつらねるなど、急造ながら厳重な防備が作られてあったため、軍の進発にはこれを一つ一つ取りのぞいてゆかねばならなかった。