“さいわいちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文

語句	割合
幸町	66.7%
六代目	33.3%

幸町

竜池は子之助を拉（らっ）して帰り、幸町（さいわいちょう）の持地面に置いてある差配人佐兵衛に預けた。そして勘当の手続をしようとした。

細木香以 (新字新仮名) ／ 森鴎外(著)

電車が小田原の幸町（さいわいちょう）の停留場へ著（つ）いた時、何の気なしに窓の外を見ると、停留場の名を書いた大きな電柱に寄りかかって、ぼんやりと腕ぐみしている少年があった。

疫病神 (新字新仮名) ／ 田中貢太郎(著)

六代目

「羽左衛門（うざえもん）さんのところと、梅幸（ばいこう）さんのところと、それから六代目さん。六代目（さいわいちょう）さんは附属なんですね。そりゃ火鉢だってなんだって、拵（こしら）えておあげになるのです。たいした檀那（だんな）でございますよ」

一世お鯉 (新字新仮名) ／ 長谷川時雨(著)