“こやの”の漢字の書き方と例文
語句割合
昆陽野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かねて情報集めに放っておいた、八木弥太郎法達ほうたつの部下が、摂津の昆陽野こやの伊丹いたみ)から馬をとばして来て
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五日の夕暮に源氏は昆陽野こやのを立ち、ようやく生田の森へ近づいた。すずめの松原、御影みかげの松、昆陽野の方を見渡すと、それぞれ陣を張る源氏勢は遠火をたいている。
尊氏は、正成宛てのねんごろな書簡を書いて、それを兵の肌に持たせ、わざと捕まるように、昆陽野こやの方面の敵中へ放したのだ。伊丹には義貞の弟義助が陣している。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)