“こなみじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粉微塵96.7%
粉未塵3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからさらだのほたりだのが粉微塵こなみじんに砕ける音、——今まで笑い声に満ちていた洞穴ほらあなの中も、一しきりはまるで嵐のような、混乱の底に投げこまれてしまった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
悪魔は絶望の極、恨み重なる明智を道づれに、船もろとも、我身を粉微塵こなみじんにしようと決心したのだ。まことに一代の兇賊にふさわしい最期と云わねばならぬ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
それは干潮満潮の時に特に激しくなるもので、その潮流に乗ったが最後、どんな巨船でも海の底へ巻きこまれて、粉未塵こなみじんにされた後、はるかに房総半島の二十カイリも沖へ抛り出されてしまうのである。
骸骨島の大冒険 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)