“こっけいか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
滑稽家60.0%
滑稽歌20.0%
滑稽化20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一本の扇子を以て自在に人を笑はしむるをわざとせる落語家の楽屋は存外厳格にして窮屈なる者なりとか聞きぬ。芳菲山人ほうひさんじん滑稽家こっけいかたるは人の知る所にして、狂歌に狂文に諧謔かいぎゃく百出ひゃくしゅつ尽くる所を知らず。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
しからば、なからき・なからく等の活用形があるはずだろうといわんが、其処が滑稽歌こっけいかの特色で、普通使わない語を用いたのであっただろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
古今集以後ならば俳諧歌はいかいか滑稽歌こっけいかとして特別扱をするところを、大体の分類だけにして、特別扱をしないのは、万葉集に自由性があっていい点である。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
彼らはあまり驚くことがなく、恐れることはなお更少なく、迷信を軽蔑し、誇張をへこまし、神秘を愚弄ぐろうし、幽霊をばかにし、架空をうち倒し、浮誇を滑稽化こっけいかする。