“こくよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒妖25.0%
黒曜25.0%
黒燿25.0%
黒耀25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、味方の声につられたか、吸われるように寄ってきた黒妖こくようの一つ、小きざみの足から
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
塩基性輝石安山岩の岩側は、数千万年の風湿のために研磨されて艶々つやつやとした滑肌なめはだになり、黒曜こくよう石のようなどっしりとした深みのある光沢を持っていた。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
黄紙宋板おうしそうばんの一切経が、みな黒燿こくようの珠玉の如くうるしに満ちている。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おもては女の如く美で、中肉中背の骨格は何らの研磨を物語っていないが、新九郎が自然に備えた黒耀こくようの瞳、柳の臂力ひりょく、体の屈折など、髪の先から足の爪までほとんど神が一人の剣聖を
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)