“こうちゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
膠着100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
膠着こうちゃくした微笑が消え、なにか、うつけたような茫漠ぼうばくとした表情になって、目を遠くの空へ放した。……激昂げっこうが、ぼくをおそった。
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
藤左衛門は幾度か気を変えて途中からそうとしましたが、唇は笛の歌口に膠着こうちゃくして、不気味な調べが嚠喨りゅうりょうと高鳴るばかり。
いわゆる打ち越しに膠着こうちゃくし、観音開きとなって三句がトリプチコンを形成するようになりたがるものである。これはもとより当然のことである。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)