“げんたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
厳探33.3%
玄丹33.3%
元端16.7%
玄端16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
怪賊烏啼天駆の行方を厳探げんたんに附す一方、非常線はものものしく張られた。
井田五庵ごあん、なにを云うか、と登は思った。井田五庵は養生所の医員である、父の玄丹げんたんとともに、御徒町で町医を開業しているが、親子二人とも、かよいで養生所の診療に当っている。
(去来は儒医二道に通じた上、「乾坤弁説けんこんべんせつ」の翻訳さへ出した向井霊蘭むかゐれいらんを父に持ち、名医元端げんたんや大儒元成げんせいを兄弟に持つてゐた人である。)なほ又次手ついでに一言すれば、芭蕉は一面理智の鋭い
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
塩田しんは既に屡此伝記に出でた人物である。祖父は小林玄端げんたん、父は玄瑞げんずゐであつた。玄瑞は出羽国山形より江戸に来て蘭門に入り、塩田秀三しうさんの家を継ぎ、楊庵と改称した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)