“げせん”のいろいろな漢字の書き方と例文

カタカナ：ゲセン

語句	割合
下賤	96.1%
下船	3.9%

下賤

信仰しないということは、風儀の悪い下賤（げせん）な階級のことどもだった。宗教上の義務を怠ることは、彼らの社会には許されなかった。

ジャン・クリストフ：11 第九巻　燃ゆる荊 (新字新仮名) ／ ロマン・ロラン(著)

弱きを滅す強き者の下賤（げせん）にして無礼野蛮なる事を証明すると共に、滅される弱き者のいかほど上品で美麗であるかを証明するのみである。

妾宅 (新字新仮名) ／ 永井荷風(著)

下船

「ううっ、竹見か、お前は、行くことならんぞ。下船（げせん）したいなどといい出すふらちなやつだ……」

火薬船 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)

……惜しや、自分はその夕、山崎でお先に下船（げせん）いたしました

私本太平記：03 みなかみ帖 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)