“ぐわいたう”の漢字の書き方と例文
語句割合
外套100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつそ、正月を、こゝで暮して行きませんか? お金が足りなかつたら、私の外套ぐわいたうを置いてもいゝし、この時計を置いてもいゝわ。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
勿論、ドクトル・フアウストを尋ねる時には、赤い外套ぐわいたうを着た立派な騎士に化ける位な先生の事だから、こんな芸当なぞは、何でもない。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
部屋を出て行かうとする私へ、背後うしろから兄は、故意わざと乱暴に外套ぐわいたうをかけてくれた。センチメンタルな愛情の表現を恥ぢると云ふ風に……。
イボタの虫 (新字旧仮名) / 中戸川吉二(著)