“くもとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雲採66.7%
雲取33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いよいよ雲採くもとり、白石、妙法の三峰のふもとに来にけりと思いつつ勇み進むに、十八、九間もあるべき橋の折れ曲りて此方より彼方にわたれるが、その幅わずか三尺ばかりにして
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それですら総説の部に於ては、わずかに武甲、両神、三峰みつみねの三山しか挙げてない。秩父郡の条に入って漸く雲採くもとり、白岩、大洞おおぼら等二、三の山名と、十文字峠及雁坂およびかりさか峠の名を知り得るのみである。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
ここは坂東四箇国にまたがって、雲取くもとり、白石、妙法ヶ岳の三山に通う天上の町だった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)